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〒645-0414 和歌山県田辺市龍神村東401 TEL:0739-78-0246 FAX:0739-78-0174

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龍神村森林組合の事業の流れ

龍神村森林組合仕事

植栽(植林)

木を植える場所を整え(地拵え:じごしらえ)、1ha(100m×100m)に3,000〜5,000本の苗木を植えます。

下草刈り

植栽後、1年生〜10年生の間、年に1回〜2回(主に夏期)刈払い機などで苗木の周りの草を刈ります。
植裁した苗木より雑草や低木の発育が早いため、雑草などの高さの1.5倍程度に成長するまで周りの草を刈って木に巻き付くツルなども除いてやる事で成長の手助けをします。

枝打ち

目安は15年生、20年生、25年生、30年生で、ナタ・ノコギリなどを使って枝を落とします。
枝打ちをすることで、節が少なくなり、柱や板といった製品にした時に美しい木目の製品が出来やすくなりますが、近年では、木材価格に対しての反映が乏しく、費用や手間がかかることからあまり行われず、施行の有無やその規模については山主さんの意向によるところが大きくなっています。

除 伐

目安は10〜20年生で、下刈り終了後、間伐までの間に不良木(いらない木)などを除去します。

間 伐

いわゆる木を間引く作業で、森林を健全にし資産価値を高める技術です。
龍神村地域では、70〜80年後に成木にする計画の場合なら、その70〜80年のうちに何回の間伐を行うことで、3,000〜5,000本/ha植えたを木を最終的に400〜800本まで徐々に減らします。この作業で木と木の間隔をあけてやり、成長のための空間や太陽の光を木同士が取り合わないようにし、また成長の遅い木や、他の木の成長を邪魔する木を切ることでより優秀な木を育てられます。

伐 採・造 材・搬 出

伐採は木をチェーンソーなどで伐り倒す作業です。
造材は伐った木の長さを整え枝を落とし丸太にする作業の事です。
搬出は伐採・造材した木を山から出す事です。
昔は伐った木を川まで下ろして筏にしたり、“テッポウ”と呼ばれるせき止めた川の水を一気に流す方法で川下まで運びました。また、山から川まで木をおろす際には“しゅら出し”という、木を滑らせるダイナミックな方法もあり、総じて自然の力に工夫を加えた搬出法がとられていました。
近年の搬出方法は、伐採した木を山の斜面から架線集材機(ロープウェイのような物)やヘリコプターで山土場まで出し、プロセッサ(高性能林業機械)やチェーンソーで造材後、トラックやダンプに乗せて運ぶのが主流ですが、現在、龍神村森林組合ではプロセッサやスイングヤーダといった高性能林業機械が通ることの出来る作業道を高密に開設し、現場で造材後にフォワーダで山土場まで運搬する搬出する方法にも力を入れています。
搬出後(龍神村森林組合の場合)

木材共販所(木材市)へ

搬出されてきた木はいったん木材共販所の土場に集められ、グラップルやフォークリフト・選木機で、木の種類・長さ・太さ・木目の美しさなどで分けられ木材市の開催を待ちます。
こういった選別を行うのは、家を建てる材は、種類・長さ・太さ・木目の美しさなどによって適した部材や場所があるためです。
龍神村森林組合の木材市は毎月2回(1回の月もあります)で年間約20回開いています。
木材市へは、買い方(製材業者など)が製品の原料になる丸太を買いに来ます。
 

加工施設へ(製材工場・間伐材流通センター・プレカット工場)へ

木材市で買われた木は、製材工場など加工施設に運ばれ加工されます。
龍神村森林組合の製材工場では、まず皮むき機(リングバーカ)という機械で丸太の皮をむき、帯鋸という特殊なノコギリを使う送台車付き製材機やオートテーブルという機械で丸太を柱や梁、板やタル木等様々な部材へと挽材します。
製材して間もない木は水分を多く含んでいる為、乾燥する際に形が変わってしまうことがあるので、製材後に太陽や風といった自然のちからや、乾燥機という機械で乾燥をしてから出荷することが多いのですが、先に粗挽きし、乾燥させた後最終加工を施すという方法をとることもあります。
製材時に出た背板などの端材は、チッパー粉砕機という木を砕く機械に入れられ、出来たチップという木片は紙の原料となったり、季楽里龍神で温泉を温めるボイラーの燃料として利用されています。
柱や板の中には、その後モルダーという表面をなめらかにする機械にかけたり、プレカットマシーンという継ぎ手を加工する機械にかけられるなどし製品として出荷されるものもあります。

龍神村森林組合では、植栽から製品販売までを管理し、間伐の推進や端材などの有効利用により、高品質な材を提供しつつ、国土保全・地球環境の保護にも力を入れることで、経済財としての森林のみならず、環境財としての両方面からの価値を高めた森林活用を心がけております。





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